銘 | 情報 |
剣と盾を与えし堕天 | 種類:怨血呪器―――攻防一体型 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=小 使用者:相沢祐一 傷だらけの死王を宿す魔剣。影を司り、第一封印解除状態では“剣”の役割を担う百鬼夜行と、 盾を担う宵闇が遮る絶対防御という呼詠干渉魔術剣が存在する。 第二封印解除状態では、組成式結合力崩壊という能力を得る。この力は生物、無生物に関わらず切り裂く事を可能とし、更に術式間の組成すらも破壊する事を可能とする。 祐一を【 神剣 】と言わしめた最強の刃。ある意味、剣と盾を持つこれは騎士の象徴なのかもしれない。 |
際限を知らぬ餓狼 | 種類:怨血呪器―――攻撃特化型 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=中 使用者:北川潤 古き時代のソロモン72柱神、天に属する魔の獣を宿す魔剣。呼詠干渉魔術剣―斬喰月下、斬喰<裏>月下を有し、破壊の波を集中的に叩きつける業と、中距離にまで破壊を解き放つ業が有る。 第二封印解除状態で、剣に宿る聖獣を顕現させる。斬戟は世界を薙ぎ壊す一振りとなり、突きは聖獣の歯牙となって相手を噛み殺さんと放たれる。 北川の持つ称号【 騎士殺し 】としての名を知らしめるに至った原因がこの剣。特性として結界破壊を備えている。天使系結界装甲すらも無効化してしまう為、この刃を防ぐには結界系ではなく魔術効果の高度な武装で受け止めるしかない。 |
死天使の惨殺鎌 | 種類:機工魔剣―――攻撃型 代償=魔力 魔力使用量=小 使用者:北川潤 魔電システムを剣に組み込んだ旧時代の遺産兵装。 過去、対魔王の為に天使に与えらた物だが、北川が発掘し、使用している。 剣の形をしているが剣ではなく、本来ならば刃が存在すべき場所には溝が存在し、そこに何十、あるいは何百もの特殊極細繊維が存在している。これらは魔力を流し発動すると同時に高い斬戟能力を持ち、振り回す度に幾重物の糸が出現しては相手をバラバラに切り裂いてゆく。 接近戦能力は限りなく悪虐であるが、魔術戦闘に関しては呪器や狂神具に劣る為、それらが相手では分が悪い。 |
墓標立つ戦場 (百万の懺悔) | 種類:儀礼祝器―――攻撃型・特殊機構搭載 代償=魔力 魔力使用量=小 使用者:相沢祐一(天栄一派) 祐一が、師・緋菜菊から受け渡された特殊儀礼祝器。 刀身には【硬化】の術式と【貫徹】の術式が組み込まれている儀礼祝器としては普通すぎる一振りであるが、特筆すべきはその柄と刃が分離する事にある。これにより、遠距離への攻撃を可能とし、宙を滑る刃はその魔術的能力により対魔術装甲としての能力を得る物騒な武器。 祐一が緋菜菊から受け取った際に銘を“墓標立つ戦場”としているが、八章にて再び手にした際に緋菜菊が名付けた銘“百万の懺悔”へと戻している。祐一にとっては思い出の品。 |
懐中の時神 | 種類:怨血呪器―――特殊型(感覚強化) 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=使用時間と発動中の行動に関係 使用者:斎藤霧人 時の象徴として表されるアイオーンが宿る濁った色の短剣。発動が即第二封印解除へと繋がるのも特殊だと言える。 起動すると、使用者の視神経や、脳での解像処理の補助が行われ、秒間での視覚で捉えられる情報を完全認識出来るようになる。これにより世界の進行速度をスロー再生に落とし、体感時間を引き上げ、尚且つ魔剣の力で肉体を世界に最適化。スローで動く世界で変わらず動く事を可能とさせる。 斎藤が北川や祐一に引けを取らない理由でもあるが、それでも祐一の第六感覚、北川の千里眼には引っ掛かってしまう。そのくせ侵食度が高い為、連発する事も出来ない。使用するなら完全に相手を殺さなければ、侵食度で衰弱した自分が嬲り殺される困った燃費の悪さを有している。 |
生贄を焦がす雷鳴 | 種類:機工魔剣―――攻撃型 代償=魔力 魔力使用量=特大(試作機の為) 使用者:冬華 魔電システムを剣に組み込んだ旧時代の遺産兵装。 対魔王の為に天使に与えらた物。魔力を吸い出す事により、雷を落とし、冬華レベルで魔力を供給すれば電場形成により苛電粒子を打ち出す事すらも可能とする。 天使の為に作られている為、魔力吸収が半端ではない。常人が握れば一発で失神してしまう。 |
神槍 | 種類:儀礼祝器―――攻撃型 代償=魔力 魔力使用量=小 使用者:紅葉・エスティード 全長四メートル程の長槍。 重金属との合金で作られた、人が持つにはありえない程の重さの槍。これが紅葉・エスティードの能力【 重力干渉 】と合わさった時、圧倒的破壊力を得る事になる。一発一発が、組み込まれた術式【衝撃】により爆撃に等しい。ヒットする瞬間には、それまで羽毛の如く操っていた槍の重みを重力操作により跳ね上げ、異常な重さと共に叩きつける。 紅葉が直接オーダーメイドで作ってもらった一品。ほかの人間には操れない重さがポイント。 |
夜斬り | 種類:狂神具―――特殊型(概念干渉) 代償=無し 魔力使用量=空間中から第五要素を吸収 使用者:獅雅冬慈 幻想期の遺産。かなり特殊な力を与えられた刀状の神器。 獅雅冬慈の持つ魔術解析解除能力により拍車を掛ける様に、空間中の組成式に強制介入し、解除してしまう。唯、生物には作用する事が出来ない。 力を全解放すると、リミッターが外れ、生物に対しても存在解析が利くようになる。但し、この場合は対象者にマーキングした上で解析を行わなければならない。 獅雅冬慈が【仙人】に拾われる前から持っていた両親の形見。両親はこれを見つけたが故に殺害されている。 |
冷徹なる処刑代行 | 種類:怨血呪器―――攻撃型(環境系) 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=小 使用者:カイリ・ソルウェイ 青白い刀身を誇り、処刑使を宿した魔剣。 通常状態で、絶対温度にして70度であり、第一封印解除でその超低温領域を拡大化、第二封印解除で絶対零度の刃へと変貌を遂げる。第二封印解除状態では、持ち主以外の周囲は極寒と化し、生物は領域に入った瞬間に凍結する。第一封印解除でもその可能性はあるが、魔術的な障壁を張っている人間には通用しにくい。絶対零度の存在停止領域は、それと同等の力を持たない限り突破する事は不可能。即死を意味する。 “九龍”で造られた魔剣で、アルカトラス・フェイディールがカイリに授けた。 |
犯し尽くす業火の竜 | 種類:狂神具―――攻撃型(環境系) 代償=魔力 魔力使用量=発生能力により上下(小〜特大) 使用者:緋菜菊(天栄緋菜菊斎) 古き時代において、世界を一度焼き払い浄化を行ったとされる魔人スルトが扱っていたとされる魔剣。 使用者本人の意思によって魔力=威力を制限出来るので、通常状態では丈夫な剣と変わらない。と言っても全長150センチの大剣であるので、扱いは非常に難しい。 魔力を伝達すれば、超高温の炎を操る事を可能とする。リミッター解除状態で結界・永夜焦煉獄界が発動。発動時間は一瞬だが、攻撃最高範囲は数百メートルにまでなり、その空間中を岩石が蒸発する温度――プラズマ化する程の熱量が通り過ぎる。本人は魔剣の力により完全保護されるが、範囲内に居たモノは等しく死ぬ事になる。欠点としては発動まで時間がかかる事である。 緋菜菊が持つ“名”【世界最強の焔】の由来となった魔剣。延命刻印を身体に刻み込んだ後は、一度も使用した事は無かった。 |
煉獄を照らす天使 | 種類:怨血呪器―――攻撃型 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=中 使用者:相沢夜人 刀身にマーズを象徴する戦いの天使【 神の会衆 】を宿す魔剣。一種の光学兵器である。 恒常的に使用者本人に対して光学系魔術の補正が効く。第一封印解除で、その刀身を白色の光が覆い光の剣となる。この状態で最高十メートルまで光の刃が伸びる。第二封印解除の状態で剣はその形を失い空間焦滅兵装と変貌を遂げる。形を失った光は空間中に光の球として分散し、使用者の意識にリンクし、敵と認識したモノへ幾百幾千の光の球が襲い掛かる。 |
赫蝕蒼星 | 種類:怨血呪器―――攻撃型(環境系) 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=中 使用者:水瀬秋子 ソロモン72柱神の中の水魔ヴェパルを宿す、宝珠型のブラッド・ケイテシィ。 水を操る力を持ち、動物以外からであれば水分を搾取する事も可能である。第一段階で限定範囲内全ての水を操る事が可能で、第二段階を解放出来れば、水を創造する事すら可能とする。 作中で、秋子は剣水花と言う、大地に干渉して水を吸い、ダイアモンドカッター並みの攻撃を放っている。この時相手を斬殺した時に流れる血すらも使って己の領域拡大を行っているが、それに伴って精神疲弊もまた、かなりの速度で上昇していた。 かなり使える武装であったが、秋子は第二段階に到達する事は無かった。 |
迷宮の箱庭 | 種類:怨血呪器―――特殊型(概念干渉) 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=小 使用者:ノルファーエン・ワイズ 術式理論“迷いの森”、及び“地下迷宮”を物質化した紅いキューブのブラッド・ケイテシィ。 概念干渉により、敵個体から“距離の概念”を剥奪する。これにより、相手はその場から動く事が出来ず、攻撃を避ける事が出来なくなる。 作中で第二解除は出てこないが、これが解放出来た場合、軍隊規模の部隊を丸ごと閉塞空間に閉じ込める事が可能である。 この呪器の欠点として、北川潤のホロコーストや、獅雅冬慈のファンタズム・イレイザー等の強力な結界壊し、術式破壊の武装等には一撃で破られる事が上げられる。 |
分断する世界の檻 | 種類:怨血呪器―――攻撃型 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=大 使用者:【バールベリト】フォース・ガレオ 天使に捕らえられ滅ぼされた下位悪魔の憎悪の群れを宿す短槍。 能力的に見れば、先ず間違い無くフォーリング・アザゼルやホロコーストすらも上回る破壊能力を持つ。 第一段階の呼詠干渉魔術・空間封断により空間を引き裂き、そこに巻き込まれた者は抵抗無く切り裂かれる。作中に出てこない第二段階では、特定範囲全てをカバーする空間断裂を引き起こす事を可能としている。 |
恐慌の風琴 | 種類:怨血呪器―――攻撃型 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=威力により上下(小〜大) 使用者:ラクト・ダイス 告死天使であるアズラエルの側面の一つ、あるいは地上代行能力とでも言うべき力を宿した魔弓。 恒常的に視力の増加が行われており、視界内に入ってさえいれば砂粒以下の人間の顔すらも判断可能である。 呼詠干渉魔術・死者の航路は、生命エネルギーの塊であり、まともに喰らえば魂がその流れに飲み込まれる為、物理ダメージと精神ダメージを共に期待出来る。 第二段階が存在しないが、その破壊能力の最大出力こそが第二段階とも言える。この最大出力は魔力と精神に比例して上昇する為、山すらも穿つ可能性を秘めるが、冬華クラスの魔力を持っていなければ不可能である。 |
紅月装剣 | 種類:怨血呪器―――攻撃型 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=中 使用者:ノイエ・シュタール “獄”の君主の一人・モレクを宿す業火の魔剣。 第一段階の状態で、地獄の黒炎を召喚する死葬焔陣と、プラズマ炎を生み出す焦熱煉獄陣の呼詠干渉魔術を持つ。 炎を発現させるのではなく、世界概念“地獄”より炎を召喚していると言う特殊な呪器。召喚された炎は対象に絡み付いて燃え上がると言う、厄介な性質を持つ。 第二段階にて、レーヴァテインの永夜焦煉獄界に匹敵する闇の炎界に、現行世界の一定領域を飲み込ませる事が可能であるが、消耗が馬鹿にならない程に上昇する。 |
氷晶の鎖林 | 種類:怨血呪器―――攻撃型 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=中 使用者:相沢春人 フローズヴィトニルとも呼ばれる、終末の氷狼フェンリルを宿す魔剣。 周囲属性要素に干渉しての氷発現ではなく、完全に魔剣の力によって氷を生み出していると言う高い能力を持つ呪器。砂漠の中だろうが、業火の中だろうが、この剣は氷を生み出し続ける。 第二段階では、己の意思一つで大氷河を築き、氷柱を生やし降らす自己空間を展開させる事が可能。この力は、同じ様な能力である真白の異能を上回る支配能力を持つ。 |
支配の為の写本 | 種類:怨血呪器―――超特殊型(他呪器干渉) 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=他呪器の必要精神力による 使用者:イグニス・レヴィ 豊富な知識、及び法律に優れ、六万個の師団を率いる暴食の王・館の主・蠅の王を宿す宝石の呪器。 他の呪器、及び狂神具を支配操作する力だけを持つ特殊なピアス型の呪器。 支配する呪器の第二段階状態だけは発現させる事が出来ないが、しかし狂神具の全開放状態は使用する事が可能。これは“器”の中に意識が有るか無いかの違いによる為。 |
真理の福音 | 種類:怨血呪器(呪器の始祖的存在)―――超特殊型(世界概念干渉) 代償=精神 侵食度(怨血呪器のみ)=中 使用者:レヴァルス・イレイト・ファティマ “星の支配権”が宿った、鍵型の呪器。 惑星上に立っている事が絶対条件で、理力を操作干渉する事が可能。 重力、引力、斥力、力場、ベクトル方向、熱量、気圧、エネルギー量、等を操作する事を可能としている。力は使用者の視線か、使用者を中心として限定範囲に対しての操作干渉に分かれており、絶対とは言わないまでも、絶対に限りなく近い力を保有している。 この魔鍵を持つレヴァルス・イレイト・ファティマに相沢祐一と北川潤が勝てたのは、策が上手く行った以上に奇跡の産物と言っても過言ではない。(遺産の子達、作中で多分最強の力を持つ呪器) |