用語辞典
ア
亜人(または原種) |
種族 |
ブルースフィアに住まう人間以外の知的生物、その蔑称。 否定派諸国で、人間の亜種―亜人として呼んでいる。 |
アルファザイナス |
場所・地名 |
カエルミア大陸の南に位置する旧大陸。 ほんの数十年前まで、厚い霧と荒波によって封鎖されていた。 旧魔石文明が栄えた場所であり、現在ではトレジャーハンター達が活躍する冒険の舞台でもある。 数千年前に滅びたのだが、原因は未だ不明。 |
深淵の扉(アビス) |
現象 |
瘴魔が住まう第三世界に通じる穴、または扉の事。 生物が死ぬ時に発生する負の想念が積もり、浄化されないで一定の値が溜まるとアビスが発現し、瘴魔をこの世界に招きいれる事になる。 世界的な危機を呼び起こしたアビス発現は、過去に一度しかない。 しかし、毎年小規模なアビスは数える程度だが開いている。 |
イ
ウ
ヴァナディア |
組織 |
聖法国ゼスラに拠点を置き、巡礼教団とも呼ばれる世界的な宗派。 数々の拠点を世界中に置き、負の想念の浄化を行っている。また、発生した魔獣の殲滅等の戦闘行為を進んで行っている。 巡礼教団、というのは、最初の聖女ルファナ・ヴァナディアが大戦を終結させた英雄ワイズ・セルシウス・想真を連れて世界中を清めて周り、その際に彼女に惹かれて集まった団体…それの名残だとされる。 この世界においては、人々は神を崇めない。それは酷く身近な魔者という高位存在が普通に道を歩いているからだ。偶像性を失った神に替わり、史実において実際に世界を瘴魔の危機から救った聖女が崇められるのは当然の成り行きである。 ヴァナディアは聖の因子を持つ女性を各地でスカウトしており、祈祷聖典をマスターさせ、各地の専属聖女として育てている。 また、高い戦闘能力を持つ者をスカウトし、騎士として聖女の護衛も行っている。ヴァナディアの最高位騎士の事を断罪者―エグゼストと呼び、彼らは最低でも大陸ギルドランクSを保有する戦闘能力を持っている。 |
事象操作騎士(ウィザード・ナイト) |
役職 |
魔術を使用し、戦う術を持った者の総称。 基本的に術式端末を持っているだけで一般人にそう見られる。 |
エ
断罪者(エグゼスト) |
役職 |
聖女を護る為に在る役職で、高位の騎士をそう呼ぶ。 別名・対瘴魔位階騎士。 ギルドのSランク以上のライセンスを保持している者にスカウトが行く事もあるが、基本的には希望者をゼスラの騎士修練所にて戦闘技術を徹底的に教え込んでいる。また、身寄りの無い子供が騎士を志望した場合も、ここで修練を行う事もある。 この断罪者という職は、元々聖女ルファナに従ったワイズ・セルシウス・想真の“位置”を真似ての物であるが…現在ではこれが一般的になっている。 騎士修練所にて、Sになるまでは集団での聖女護衛になるが、大陸共通ランクSを拝命すると、一人で聖女を護る資格が与えられ、断罪者の称号が与えられる。 こう言った理由から、大陸ではゼスラ程質の高い騎士を保有している国は無い。 |
エデン |
場所・地名 |
一番最初にあった世界。全てが暮らす世界。 全ての魔者達が暮らし、人間の祖もここで暮らしていた。 |
術式高速展開弾(エレメンタルシェルビュレット) |
武装 |
魔導銃に用いられる術式が刻まれた弾丸。 当初は術式の刻まれていない物が生まれたが、結界装甲を貫けない事から廃棄され、術式が刻まれているこちらが開発されるに至る。 しかし、高位存在―瘴魔等には存在ランクが違うので、傷一つ負わせる事は出来ない。 |
オ
鬼 |
種族 |
幻想種・マレビトに属する存在。 倭国の幻想郷、または幽世と呼ばれる場所に生息している。 外見的には人間に近いが、その頭には角が生えている。 生まれながらに高い戦闘能力を誇り、最近ではヒトの枠に数えてもいいのでは無いか、と倭国の政府は議論している。 倭国内では、稀に人里でも見かける事が可能。 |
カ
概念系列 |
特殊 |
精霊の中でも、物質や意味、構成概念を司る存在。 例えば【月】【太陽】【温度】【記憶】等である。 かなり魔の使徒の様な特異な精霊が多いが、これらは総じて高い力を秘めている事が多い。 しかし、絶対数が少なく、ブルースフィアに降臨してくるのは稀。 |
カエルミア大陸 |
場所・地名 |
現在多くの人々が住まう場所。 ヒトが住まう国が9国、そして禁止領域として定められているスヴェルシュ・ラントという国が存在している。 現在は原種の権利を巡って、賛成派諸国と否定派諸国が冷戦状態にある。 |
幽世(カクリヨ) |
領域 |
幻想種達が住まう領域の事を指す。 ブルースフィアの位相とは少しズレた場所に存在しており、少しだけ上位世界エデンに近いと言われる。 ヒトも稀にだが生活している事があるが、殆ど幻想種しか居ない世界。 |
キ
起動詞 |
法則 |
魔術式の発現に必要なキーワード。 演算効果を現行世界に発現させる為には、それに見合うだけの祝詞が必要であるため声に出して言う必要がある。 しかし、その定義は曖昧で、その効果に関係した“イメージし易い”物であれば結構何でも発現させる事が出来る。だが、威力や効果を高めたいならば相応の長さと関係する言葉が必要になる。 述べていれば良い、という事もあり、頭で魔者に演算の申請を送るよりも、起動詞を先に述べて準備状態を作り出し、その声を聞いた魔者が作る演算効果を発現させるという事も可能。 |
ギルドランク |
ルール |
ギルドに登録した時に貰える物。 誰でも最初はDから始まる。 戦闘能力ではなく、依頼達成率と、こなした数でランクが上昇する為、余り強くないBや、Sクラスの力を持つBランクも居たりする。しかし、Bランクからは魔獣との戦闘や護衛依頼等もある為、必然的にAになる頃には戦闘能力も上昇している事になる。 Sランクをギルド本社から通達されると、字…二つ名の設定を求められる。 ギルドの企業戦略的な面もあり、彼らをキャンペーンのマスコットとして使用する事もある。この時は別途ギャラが支払われている。ここまで来ると、戦闘を行わなくてもギャラだけで食費が稼げる為、ギルドに入る者は殆どそれが目当て。 Sランク以上になると、瘴魔が発生したという緊急事態において強制的に戦闘へ借り出される事になる。最低限の義務。 |
ギルド協会 |
組織 |
トルストイ国に本社を置く企業。 ヴァナディアが最初聖女の誕生から生まれたのなら、こちらは魔獣を殲滅する為に出来た組織が原点である。 現在では依頼を受け、問題解決を行うというスタンスで活動している。 武器産業、学校経営、旧大陸探索等、各方面に出資し、利益を出している。 |
ク
ケ
結界装甲 |
武装 |
現代の鎧と呼ばれる物。 大抵はコート等に緻密な防御・結界系魔術式を打ち込んで作成されるが、量販的な物は効果が低い。そういった物は、駆け出しのギルド登録者やヴァナディアの修練騎士が着ている。 高度な戦闘行為を行う者は、その殆どをオーダーメイドで作らせている。 そうなると価格が500万を超えるのはざらにある。 |
原種(または亜人) |
種族 |
ブルースフィアに住まう、人間以外の知的生物、その総称。 エルフ等がこれに含まれる。 総じて、人間よりも魔術能力が基本的に高い事が多い。 |
幻想郷 |
領域 |
幻想種が住まう領域の事、幽世の別称。 |
幻獣 |
種族 |
幻想種の中の、主に獣の形を取る者の事を指す。 氷狼種や竜種は主にこれに当たる。 |
幻想種 |
種族 |
ヒトとは系列の違う生命体系。倭国では妖怪と呼ばれる。 高度な知能を持ち、中にはヒト種以上に賢い者も存在している。 獣型を幻獣。人型をマレビトと分ける。 倭国の一地方や、大陸のメルサイアス等には幻想種が暮らす場所が存在している。 |
コ
サ
侍 |
役職 |
倭国で主に見かける事が出来る刀を扱う事象操作騎士。 大陸では刀を持っていれば侍だと見られるが、倭国では仕えるべき主を定めた高位剣士の事を指している。 彼らは直接戦闘能力が非常に高く、“斬る”という事に関しては世界一を誇る者達である。魔者を扱う戦闘でも、剣の威力を引き上げる物が多い。 |
斬戟特化騎士 |
役職 |
大陸での侍の別称。 しかし、侍という言葉が通り過ぎている為に、余りこちらで呼ばれる事は少ない。しかし、侍の特性を良く表している言葉である。 |
シ
罪界(シィン) |
場所・地名 |
瘴魔達が住まうとされる第三世界。 惑星が持つ浄化作用を越えて溢れた負の想念を廃棄する為に作られた場所であり、負の念が積もり積もって確立されてしまった世界。 一部の学者が廃棄世界とも呼ぶ場所。 今も、世界の根源に還る魂の不要部分を捨てる場所として機能している。 害悪ではあるが、星の自浄作用を100%使用する為にも無くてはならない世界。 |
自動走行車 |
乗り物 |
911年に生まれた乗り物。 中に小型の魔石変換機を積み、魔石を燃料として動く。 国境を越えるには燃費の問題もあり、国内を駆け回る程度で良く使われる。国境を越えるならば専ら大陸横断鉄道が安上がりである。 |
瘴魔 |
種族 |
魔獣を超える圧倒的な力を持ち、高い知能を持つ害悪存在。 第三世界に捨てられた負の要素が集まって生まれる。 それぞれが魔術とも異なる力を持っており、高度な戦闘能力を保有する。 ティンダロスの猟犬とも呼ばれ、アビスを通って“ヒト狩り”を行う為にブルースフィアに出現する。 瘴魔にはギルドとヴァナディアが定めた基準が存在し、 爵位無し、男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵で分けられている。 基準ではギルドランクSSSが、伯爵と同程度の強さを持っているとされている。 628年以降、ブルースフィアに侯爵以上の階級を持つ存在は出現されていない、と一応は記録されているが、真偽の程は知られていない。 |
特異点(シン・グラリティ) |
特殊 |
全ての種族、その中に生まれる神の手がける事が無かった欠陥品。 かつて世界を統一したと言われるディフィナリス・グランヴァディルがこれに当たる。 ヒト種の特異点を例に挙げるなら、人間であったとしても高い演算能力と、魔術能力を誇り、それを扱う権利を持つ。 |
神祇 |
組織 |
倭国討魔機関の総称。 現在ではギルドの役割も担っている。 大五家と呼ばれる家があり、神祇に入る為にはこの五家のうちのどれかに所属しなければならない様に決まっている。 |
神霊 |
超高位存在 |
エデンに住まう者の中でも、かなり少ない種。神とも呼ばれるが、実際は“かなりそれに近い者”の事を指す。 精霊や天使、魔の使徒の中でも、極々少数しかなる事が出来ない。 基本的には、その属性の中で原点と呼ばれる者がなる。 ブルースフィアには基本的に降りてこない。 ごく稀にだが、ブルースフィアに住まう幻想種が、長い年月を経て神霊となり、エデンに還るという事もある。 |
ス
セ
聖女 |
役職 |
ヴァナディア教団にて、祈祷聖典を修了した者に贈られる称号。 ヒトという種の中には、先天的に“聖”の因子を持つ者が発生するらしく、初代聖女はとりわけその力が強かった。彼女は現在の祈祷聖典となる原型の力を、詩を歌う事で発現させていた。 彼女達はスカウトされると、先ず始めにゼスラにて修道院に入り、祈祷聖典を学び、聖女の称号を得ると経験を積み、やがて一年程の巡礼の旅へ出る。それが終わると、正式な聖女として各地の教会へと務める様になる。 |
精霊 |
種族 |
エデンに住まう三つの種族の一つ。 天使や魔の使徒とは違い、精霊はこの中でもかなりの系列に派生する。 基本的には五行大極である七曜の精霊が存在しており、別に概念系列という精霊種が存在している。 |
ソ
タ
大陸横断鉄道 |
乗り物・列車 |
大陸を貫通する様に走る大型列車。 大陸横断鉄道の列車はプラネテス―放浪者の名称がつけられている。 しかし、原種賛成派諸国と、否定派諸国の間には走っていない。 鉄道協会が運営しており、ギルドも出資している。 |
チ
ツ
テ
ティンダロスの猟犬 |
種族 |
瘴魔の別名。かなり古い呼び名。 世界の裏側から、“限定的な扉”を潜って現れ、狩りを行う為、当時の学者が名付けた。しかし今では廃れ、瘴魔と呼ぶのが一般的である。 クトゥルフ神話より参照。以下反転。 時間が生まれる以前の超太古、異常な角度をもつ空間に住む不浄な存在とされる。絶えず飢え、そして非常に執念深い。四つ足で、獲物の「におい」を知覚すると、その獲物を捉えるまで、時間や次元を超えて永久に追い続ける。獲物を追う様子から「猟犬」と呼ばれるが、犬とは全く異なる存在。彼らが我々の住むこの世界に出現するには、90度以下の鋭角が必要である。 部屋の角や物品の破片などが形成する鋭角から青黒い煙のようなものが噴出し、それが凝ってティンダロスの猟犬の実体を構成する。 |
誓約魔剣(デュエット・レイゼ) |
武装 |
術式端末が変化した姿。 魔剣、となっているが剣型だけではない。過去の超武装である魔剣にあやかって、そう呼ばれているだけである。 誓約魔剣の形状は魔者という存在の形である。基盤となる形は術式端末に引き摺られるが、それでもかなり大幅な変化が行われる事が多い。 誓約魔剣の状態になると攻撃性能が大幅に上昇し、金属をスライスしたり、武器によっては術式を叩き落したり斬ったりする事も可能となる。 汎用精霊を用いての変化は、誓約魔剣とは呼ばずに汎用魔剣と呼ばれる。 |
天使 |
種族 |
エデンに住まう種族の一つ。 純白の羽に、光輪―ハイロゥを持つ者の事を指す。 自然的な物に対して強い干渉能力を持っており、エデンに在る時はその力の流れなどを制御している。 しかし、その権限はブルースフィアにおいて強すぎるので、ブルースフィアではその高い抑制力を超える力でなければ権限を使用する事が出来ない。 |
ト
ナ
ニ
ヌ
ネ
ノ
ハ
罰界(パニシア) |
場所・地名 |
ヒトという種が多く住まう世界・ブルースフィアの蔑称。 瘴魔達が主にパニシアと呼ぶ。 |
汎用精霊 |
名称・概念 |
魔素構成型術式補助精霊の別名。 詳しい説明は別欄で。 |
汎用魔剣 |
武装 |
汎用精霊を用いて変化した術式端末の事を指す。 誓約魔剣の汎用精霊を使用した場合であるが、この時、術式端末は大幅な変化を行わない。攻撃能力の上昇はあるが、誓約魔剣の様に爆発的な上昇は望めない。 魔者を使役し、一点特化を望まない者達が扱う万能型魔剣。 大陸の西側、人間を至上とする者達が多く使う。 |
ヒ
ヒト |
種族 |
ブルースフィアに住まう知的生命の総称。 種族に関しては“種族一覧”の説明を参照。 |
フ
フェンリル |
種族 |
幻想種の一角。その中でも最強の種族の一つである。 “天喰い”の正当な血族と言う訳ではなく、その毛並みと最強種であること、そして“天喰い”と同じ様に氷の高い使役能力を持つが故にそう言われる。 |
堕界(フォール・ダウン) |
現象 |
魔者が、ブルースフィアに住まう者の呼び声とは別に、独自でブルースフィアに降臨する行為。 この行いは通常の手段をとっていないので、より高い制限を世界から受けるというペナルティが存在している。 罰則に関して。 不老はそのままだが、不死能力の一切を失う。 下位世界において、攻撃的接触による傷を負うリスクを負う。 契約していないので、術式能力は一切使えない。これは契約すれば降臨と同じ理由で使用出来る。 要約すれば、魔術能力を持たないヒトになるという事。 その他の堕界条件 契約者と契った場合(貞操を捧げた時、別種の契約―命を捧げる等)、その存在は一般人からの攻撃的接触を許す事になり、不死能力を失う。 契約者が死亡する時、その場に居なければ強制的に堕界する。協力の契約を破った事になるため。 |
ブルースフィア |
場所・地名 |
エデンから生まれ落ちた下位世界。 この世界が生まれると同時に原種も発生した。 人間は、この世界が生まれてから少し時間が経った後に、エデンで暮らす神霊の位に属する魔の総括者・【堕落願望】サタンと結託して堕界するに至る。 現在ブルースフィアは、原種の賛成派諸国と否定派諸国に分断されている。 |
ヘ
ホ
法則学 |
学問 |
魔術基礎概論から進化した現代の魔術学。 一般的には中等部で学び始める。 戦闘魔術だけではなく、ここでは家庭で使われる小さな魔術式や、世界の生活水準を高めて来た魔術式などに関しての歴史等も学んでいる。戦闘に使われない火を灯す程度の術式が殆ど。 高等部では法則科という科が存在し、これを専攻した場合のみ、高度な戦闘魔術式や治癒魔術式を勉強する。 |
マ
魔剣 |
武装 |
旧魔石文明が栄えていた頃に生み出された兵器。 どう言った構造によりそれぞれその効果を生み出しているのかは不明であるが、位が高い物になると、相当残虐極まりない力を持っている。 環境作用、概念作用、物理力操作など、魔術式でも相当高位な物を操る事が出来る。 魔剣の中には既に演算が修了した式が存在し、持ち主はそれを組み合わせる事によって、現行世界に力を発現させる。 |
魔者(魔術的法則上に存在する者) |
種族 |
エデンに住まう生物の総称。 魔者は精霊種・天使・魔の使徒の三つに分ける事が出来る。 魔者は存在を空間中のマナで構成している為、魔術が生まれながらに使用出来、ブルースフィアの生物とは比べ物にならない程の強い力を持っている。しかしながら、それはあくまでエデンでの話であり、下位世界では影響力が強すぎて、世界によって力が制限されてしまう。 彼らは自分を降臨した者と契約する事により、一時的にだがその力を使う事を許される。 彼らの寿命は限りなく無限に近く、その終わりはエデンの終焉と同列であるとされる。また、彼らを殺す事は、彼らの力を使うか、瘴魔の力を使うなどしなければ基本的に傷をつけられない。 しかし、例外的に堕界した者は攻撃的干渉を受け付ける為、殺される事もある。 |
魔獣 |
種族 |
一般的に瘴気を浴びて変質してしまったモノの事を指す。 大体は死んだ身体に瘴気が集まり、擬似的な魂を形成して魔獣となるために、生きたままに魔獣になる事は無い。 瘴気の自浄作用が強い人類や幻想種は更に魔獣化する可能性が低い。 |
魔術式 |
法則 |
現在では一般となった術という概念。 旧魔石文明が衰退し、魔剣が過去の遺物となった頃に発生した魔獣と戦う為に作り出された技術。 式に物理作用や効果範囲等の影響係数を入れて演算し、現行世界に発現させる“答えであり応え”を起動詞と共に放つ術。それが魔術式である。 一般的に下位・中位・上位の魔術式が存在し、魔者を扱う誓約者のみ極位を持つ。相当高位の魔者になると、禁忌に指定される術すらも操る事がある。 |
魔素構成型術式補助精霊 |
概念 |
人類至上国家エデンが開発した演算機構。 この研究が実ると同時にエデンでは魔者との契約が一斉に断ち切られ、こちらの使用に切り替えられ、一切の人間以外の他者を排除した。 かなり根の深い物であるが、魔者に認められなかった者達にも使えるようになっている為、現在では世界中で使われている。 その最たるは学校であり、魔術式を扱う講義では、一時的に契約を交わして演算補助の感覚を養ったりする。 |
魔導銃 |
武装 |
701年に初代が生まれた中遠距離武装。 当初は実弾を使用していたが、術式・結界装甲を貫通出来ない事から、実戦での使用が危ぶまれ、誓約者相手には傷すら負わせる事が出来ない為に構想自体が消えてなくなる処だった。 しかし、術式高速展開弾(エレメンタルシェルビュレット)という術式を封じた弾丸により、飛距離と速度を犠牲にした結果、結界装甲を撃ち抜くだけの力を得る事に成功した。 一般人が魔獣や、犯罪者となった誓約者に対する自衛手段として多く持つ。 実用的な距離は10メートル以内。 それ以上になると、誓約者は易々と弾道を見切る。 現在では、400メートルクラスの狙撃銃が生まれ、飛距離と速度を比較的に伸ばしている。 |
魔素(マナ) |
物質 |
世界中に空気と共に存在する物質。 エデンはこの物質がブルースフィアよりも豊潤である。 魔者は肉の身体を基本的に持たず、主にこれで身体を構成している。 その為、彼らが死ぬ時はマナの粒子になって空気中に霧散する。 これが無い場所では、魔術は発動出来ず、魔者が身体を構成するには、常に契約者からの魔力供給が必要になる。 |
魔の使徒 |
種族 |
エデンに住まう種族の一つ。 天使の逆位置に存在し、様々な物を制御している。 例えば【夢】【肉体】などに始まり、【軌道】【反射】【意識】等々。 七曜の専属である精霊よりも高い干渉力を持つ事もあれば、逆に低い事もある。思い思いにそれぞれの仕事をこなす種族である。 かなり変り種が多い。 |
マレビト |
種族 |
幻想種の中の、人型を主とする者の事を指す。 鬼がこれに当たり、妖狐族もギリギリだがこれに含まれる。 |
ミ
術式端末(ミスティック・デバイス) |
武装 |
魔剣に代わり、現行世界を占める術式武装。 魔力伝達性の高い金属で作られ、刻印によりデバイス内の魔力の流れを制御する事により、魔者や汎用精霊を宿らせた時、その真価を発揮する様になっている。 それ単体でもそれなりに切れ味は良いが、やはり魔者や汎用精霊が居なければ価値は低い。 神経の多い場所が一番魔力の伝達に良い場所である為に武器である事が求められる。盾等もあるにはあったが、現在では廃れてしまった。 |
ム
メ
モ
ヤ
ユ
ヨ
ラ
リ
誓約者(リンカー) |
称号 |
魔者を降臨させ、誓約を交わした者の事を指す。 誓約者となった者は魔者からその力を扱う権利を託され、扱う事を許される。 誓約者の殆どが、なった時点で並みの魔獣を簡単に駆逐出来る程度になるが、誰彼構わず誓約者になれる訳では無い。 降臨設備を使う為に必要となる魔石は全て自腹である為、先ずはお金が必要である。次に、降ろした魔者と契約を結べない可能性もある、という事だ。この可能性を考慮した時、同程度のお金を使用して作られる汎用精霊を選ぶ者も少なくは無い。 ギルド登録者を例に取るなら、Cランク中ごろまでに稼いだ報奨金をつぎ込んで降臨施設を使い魔者を降臨。そこから一気にBランクへと駆け上がるのが一般的である。 魔者を一人付けると、汎用精霊は魔者の存在に流されて使用出来なくなってしまう。逆も然り、汎用精霊を使っている者を魔者は敬遠する為、誓約を交わす事は出来ない。 魔者同士でも相克は発生し、違うマスターであれば関係は無いが、同人物が魔者を二人以上付ける時に発生する。その場合は存在のレベルは同じ為に流される事は無いが、マスターには一人目の魔者の“臭い”が付くので、二人目からは敬遠される。 一般的に二人目を付ける様なヒトは、その臭いを跳ね飛ばす程に魅力があるらしい。 |
ル
ルルカラルス |
場所・地名 |
神霊特区と呼ばれる、カエルミア大陸東に位置する国。 王政であり、かつて神霊と交わったとされる一族が、今もトップにたって政治を行っている。現在は女王が国を治めている。 王族が魔者の血を引いている為か、世界に居る数少ないフェアリーテイルに対して生活保護を行っている。フェアリーテイルは、その殆どが戦闘を行う誓約者の子供だからだ。 様々な種族が住まう地域であり、原種賛成派の中では原種が殆どであるメルサイアス国よりも上に位置している。それは逆に人間が共に生活しているという意味が含まれている。 |
レ
錬金術師 |
職業 |
物質に対しての学問、その究極を求める職業を指す。 錬金術師は【薬学】【物質学】【付加術学】の三つに分かれており、研究者という側面が強い。 【薬学】は万能薬を求め、 【物質学】は完全なる物質である賢者の石を求め、 【付加術学】は魂を扱う術を求めている。とされる。 しかし、マッド的な思考を持つ者は極めて少ない。 社会的貢献度で言えば、同列一位で、大規模生活魔力供給施設を開発した物質学団体と、汎用精霊を生み出した付加術学団体が独走しており、薬学団体が医療系列に所属して地位の低い日々を送っている。 |
ロ
ワ
倭国 |
場所・地名 |
大陸の東に浮かぶ島国。 木を基本とした、倭国作りという家が多く建ち並んでいる。 この国には独自の対魔・討魔組織が存在しており、人々を脅かす存在を駆逐する者は皆、そこに勤めている。 この国のヒトは、魔者の事を八百万の神々と呼ぶ事もある。 剣術文化が発展しており、様々な流派が存在している。 |
ヲ
back